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2024.12.27
イベント

「TVアニメ『グリザイア:ファントムトリガー』先行上映会」イベントレポート

2024年12月17日、kino cinema新宿にて、TVアニメ『グリザイア:ファントムトリガー』の先行上映会が開催された。
本イベントでは、1月からの放送を控える同作品の第1話~第3話が上映されるとともに、代永翼(ハルト役)、名塚佳織(クリス役)、井澤美香子(有坂役)、上杉真央(OPアーティスト)の4名が登壇し、トークショーも開催された。
本稿では、そのトークショーの内容を中心にお伝えする。

 

TVアニメ『グリザイア:ファントムトリガー』の中心人物とも言える4名だが、イベントでこの4名が並ぶのは初めてのこと。
代永さんは『ファントムトリガー』イベント初参加ということで、「僕でいいのかなと、今も緊張しています」と照れ笑い。
同じく名塚さんは2019年1月に東京・お台場で行われた『グリザイア:ファントムトリガー THE ANIMATION』特別先行上映会以来、作品関連のイベントに登壇。
久しぶりのイベントに喜びのコメントを残しつつ、「長い間演じさせていただいて光栄です」と感謝の気持ちを述べた。

 

逆に井澤さんは『ファントムトリガー』イベント皆勤賞であり、「新しいお知らせを一番に伝える立場、無事にTVアニメをお届けできて安心しています」と思いを口にした。
そしてfripSideのボーカルとして活躍する上杉さんは、今回『グリザイア』ファミリーに加入すると同時にソロデビューも果たす。
上杉さんは「fripSideらしさ」と本作のOPテーマ『ゼロ・イグニッション』の歌唱における「作品に合う歌」の違いを説明し、その意識を語った。

 

ここからはMCから飛び出す多彩な質問に、4人が答えていくことに。
まずはTVアニメを見た感想を聞かれると、代永さんは「これぞ『ファントムトリガー』だな。
劇場版にも引けを取らないクオリティで、ちゃんとコメディ要素もあるし、なによりハルトのアクションシーンがかっこいい!」と絶賛。

 

名塚さんは第1話~第3話の内容に軽く触れつつ、「『グリザイア』は言葉が独特で、彼女たちの言う一言に重みがありますよね。
第3話まででも魅力が伝わると思います」とキャラクターのセリフに注目した。
井澤さんはアニメを制作したスタッフ陣に目を向けると「ゲームの中で描きたいものがたくさんあるはず。それをよくTVアニメに落とし込めたな」と、膨大なボリュームを誇るゲームのアニメ化に驚きを隠さなかった。

 

最後に上杉さんはオープニングを歌唱するアーティストらしく、オープニング映像に注目。
「映像が歌詞とリンクしていることに感動しました」とコメントすると、「どのキャラクターもちょっぴり不器用、だけどみんな仲間を見ているのがこの作品の素敵なところ」と登場人物に思いを馳せた。

 

キャスト陣はOVA版からTVアニメの収録まで少し間が空いたこともあって、久しぶりにキャラクターを演じたことになったが、代永さんは「OVAはハルトという人物を模索していた。
『ハルトは何を考えて行動しているんだろう』と考えることもありました」とOVA版での苦労を語る。
しかし現在は代永さん自身にも娘ができたことで、キャラクターたちのことも娘のように思い「本当は戦いに出したくない!」と、当時とは違った感情が渦巻いていることも吐露した。

 

名塚さんは自身が演じるクリスについて、「ママ味のある」と解説。
それ自体はいいのだが、「時間が経ったことで、(自分の演技の)ママ味がさらに増してしまいました。貫禄がありすぎる(笑)」とキャラクターの年齢を意識することの大切さを語る。
「時間が経っても新人を演じ続けなければいけない」と独特の悩みを告白したのは井澤さん。彼女が演じる有坂は新任教師という立場で、それはOVAでもTVアニメでも変わらない。

 

一方、オープニング主題歌を担当した上杉さんによると、レコーディング自体は2023年だったとのこと。
レコーディングを振り返ると、それまで本シリーズの主題歌を担当していた黒崎真音さんに言及。
「ファンの方も『アニメ・グリザイアと言えば黒崎真音』というイメージがあり、受け入れてくれるのか心配だった」と上杉さん。
しかしSNSの反響を見て「勇気をもらえたし、恩返しがしたい」と決意を新たにすると、会場からは大きな拍手が巻き起こった。

 

さらに「SORD(ソード)で一緒に仕事するなら」という一風変わった質問も投げかけられると、代永さんは「気が合いそうなのはクリスか有坂先生」と回答。
この2人は安心できるからという理由で、「他の子は元気で、手に負えなそう(笑)」と苦笑いも見せた。

名塚さんは「前回(2019年)の上映会では友だちになるならムラサキと答えたのですが」と前置きして「お仕事ならレナがいいな」と回答。
レナを選んだ理由はパワーがあり、「明るさと強さが見ていて心地良い」と説明した。
井澤さんは悩みつつ「トーカ以外…」と答える。
「トーカに怒られたら何も言えなくなりそう」といっしょに仕事をする姿を予想していた。
そして上杉さんが選んだのはマキ。
「物理的にパワーがあり、仕事のとき頼りになりそう」としつつ、「素直でかわいい妹的な一面も魅力ですよね」と、一緒にいるときの楽しさも想像している様子だった。

 

最後の挨拶では、上杉さんが「グリザイアファミリーに入れていただき、すごく楽しい時間が過ごせました。アニメの放送は私も皆さんと一緒に、テレビの前で楽しもうと思います」とコメントすると、井澤さんは「私自身、学生時代に『グリザイアの果実』のアニメを見ていました。
そこから声優となり、『ファントムトリガー』に出演し、それがTVアニメになるのは感慨深いです」と語る。

名塚さんは「ずっと応援している皆さんとお会いできて本当に嬉しかったです」とファンへの言葉を述べると、「第4話以降も素敵な仕上がりになっていると思います。ぜひ最後まで応援よろしくお願いします」とメッセージを贈った。
そして代永さんは「今回初めてイベントに参加して、たくさんの方が『グリザイア』を愛してくれていると実感しました。第4話以降も全部面白いので、ぜひ今後も楽しんでいただけたらと思います。
そして機会があれば、またどこかで会えたらと思います」とファンとの再会を期待するコメントを残し、イベントは幕を閉じた。